文字の彫り方、平彫り
平彫りとは、文字や模様を彫り込む際に、彫り面を平らに彫り下げる彫り方です。この彫り方は、大きな文字から落款のような小さな文字まで幅広く使われており、様々な表現が可能です。大きな文字では、力強くメリハリがきいた表現ができ、小さな文字では、細かい箇所も忠実に再現することができます。
平彫りは、文字や模様を立体的に表現することができるため、日本の伝統工芸品や彫刻に幅広く用いられています。また、木版画や印刷物にも使用されてます。
平彫りは、文字や模様を彫る際に、刃物を使用します。
刃物を使いこなす技術が必要で彫り込む深さや力の加減によって、彫り面の表情が変わるため、技術力の高さが求められます。
日本の彫刻や工芸品には、平彫りが多く用いられています。たとえば、仏像や神像、仏具、家具、建具、漆器、箸、盆栽の鉢など、幅広い分野で使用されています。また、平彫りを施した木製品は、風合いがよく、手触りが良いため、長く愛用されることが多いです。