文字の彫り方、布袋彫り
布袋彫りは、木彫り看板の伝統的な彫り方の一つです。この彫り方は、文字の縁を彫り下げて中央を盛り上げることで、文字を立体的に表現します。この彫り方の形状が、布袋様のお腹に似ていることから、この名前がつけられました。
布袋彫りの特徴は、文字幅が太い箇所と細い箇所で山の丸みが変わることです。このような変化が、より味わい深い表現を生み出し、見る人に感動を与えます。また、木彫り看板においては、文字が文字通り浮き上がっているような感覚を与えることができるため、視認性も非常に高いです。
木彫り看板は、現代においても商店やレストランなどでよく見かけるものです。しかし、近年はデジタル表示やLED表示の普及により、木彫り看板が少なくなっています。それでも、木彫り看板には温かみや味わいがあり、見る人の心を打つ力があるため、今後も愛され続けるのではないでしょうか。
(*一般に、かまぼこ彫りと表現してますが、正式には布袋彫りと言います。)